グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)

今回はについてお話したいと思います。
 
グロインペイン症候群とはサッカー選手の職業病と言われているほど、サッカーをしている方に多い疾患で、キック動作やランニング、起き上がりなどの動作で鼠径部や股関節周辺に痛みが生じるものの総称です。
この疾患は股関節に対して過度な負担を繰り返しかけ続けてしまったことで発生し、症状は慢性化しやすく完治には時間がかかる疾患と言われています。
 
多くの原因は恥骨筋、内転筋、薄筋という恥骨に付着する筋肉たちが恥骨周辺に炎症を起こすことで発症するとされていますが、大元はもっと他にあり、あくまでその筋肉たちが結果として負担がかかり過ぎてしまったことに問題があります。
 
つまりこの疾患は結果よりも過程に問題があるということです。
過程を探るにあたって、まず考えなくてはならないことが、なぜ股関節( 恥骨筋・内転筋・薄筋など )に負担がかかり続けてしまったのかということです。
 
 
股関節に負担がかかる要因として考えられることは、1つ目に過去に足首の捻挫や膝の靭帯損傷などの怪我をしていて機能障害を抱えたまま競技に復帰し、それをかばうことで本来の股関節の動きが出来なくなり、股関節周辺に過度な負担がかかりグロインペイン症候群を引き起こすことが考えられます。
 
また2つ目に考えられることは骨盤・背骨の柔軟性と協調性です。股関節は体幹と下肢を繋ぐ関節であり、骨盤・背骨と連動して動く仕組みになっているので、骨盤・背骨の可動域が悪いこと、協調性がないことはこれもまた負担をかける要因になります。
 
以上のことが結果的に股関節周辺に痛みが生じてしまう過程の部分であり、まずは結果よりも股関節やその周囲の関節に機能障害が起きていないか、柔軟性・協調性は保てているかを確認することが大切です。
 
 
次回はグロインペインの予防法、再発防止トレーニングをご案内したいと思います。