分裂膝蓋骨

〇分裂膝蓋骨とは?

分裂膝蓋骨は、膝蓋骨が2つや3つに割れた状態を示します。

10~12歳をピークとして発症し、スポーツ活動の盛んな男子に多いと言われています。

※成長期に特徴的なスポーツ障害です。

〇発症機転

本症はOsgood(オスグッド)病やジャンパー膝などと同様に大腿四頭筋の牽引力が繰り返し膝蓋骨に加わることにより、 膝蓋骨・の二次骨化に異常をきたし、骨端症症状をきたすものです。

膝伸展機構の疾患

慢性のスポーツ障害であり、膝の前面を中心とした疼痛を訴える疾患の一つです。


(”出典:公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト第3巻スポーツ外傷・障害の基礎知識”)


分裂する部位は外上方(SaupeⅢ)が最も多く、次いで外側端(SaupeⅡ)に多いです。



〇症状

運動時痛/圧痛/パフォーマンス低下(病期にもよります)

ダッシュ、スクワットなどの反復動作や強度の高い運動で膝蓋骨の外上方部に疼痛が発症します。

〇診断

圧痛・疼痛部位

分裂骨端の大まかな部位の把握

外上方(SaupeⅢ),外側端(SaupeⅡ)

分骨片のタイプは分類され外上方(SaupeⅢ)が最も多く、次いで外側端(SaupeⅡ)に多く発症します。

(”出典:公益社団法人 日本整形外科学会”)

画像

X-P:分裂の分類(上記のSaupe分類)、膝蓋骨骨折との鑑別が必要になります。

→X-Pで確認できる分裂部に一致して圧痛・叩打痛が見られます。

病期分類(膝蓋腱炎)

膝蓋骨分裂の治療はジャンパー膝の治療に準じて行う為、病期をある程度定めて治療方針を決める必要があります。また、このジャンパー膝の病期分類の第3,4相に該当する強い症状がある場合は手術となります。

(”出典:公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト第3巻スポーツ外傷・障害の基礎知識”)

〇治療

診断の項目で触れたように基本的にジャンパー膝の治療方法に準じて行います。

3カ月保存治療で症状が軽快しない、またはジャンパー膝の病相が第3,4相の場合は手術検討をお勧めします。


(”出典:公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト第3巻スポーツ外傷・障害の基礎知識”)

ジャンパー膝の病期別の治療法を参考した場合、スポーツ活動を休止するべきは第3相からとあります。そのため、第3相の「運動後も痛みが長引き、満足のできる競技レベルを保つことができない」といった症状が出た場合は競技の休止を必要とします。

→そのため、競技が継続できる(第1,2相)と休止を要する(第3,4相)とは治療が異なります。


競技が継続できる(第1,2相)

患部周辺にスーパーライザー

大腿四頭筋に干渉波+ホットパック/鍼/ストレッチ/テーピング・サポーターなど

→当院での治療だけでなく、練習前のウォーミングアップ・ストレッチと練習後のアイシングを徹底しましょう。

また、患者様は10~12歳が多く、整骨院スタッフだけでは管理が行き届かないこともありますので、保護者の皆様のご協力が必要になります。

休止を要する(第3相)

患部周辺交代浴

大腿四頭筋の干渉波/鍼/ストレッチ/テーピング・サポーターなど

スポーツ活動休止中でも治療の促進の為、サポーターの着用をお願い致します。

→3ヵ月後にX-P検査を行い、状態を確認します。

→圧痛が引き、腫れが引いて来れば徐々に筋トレを行います。(2~3週間は安静)

リハビリの流れ

SLR(足上げ),セッティング(枕つぶし)→スクワット,ランジ→ジョグ→ダッシュ→競技動作→復帰(第1相)

→復帰と言っても、第1相となるので練習前のウォーミングアップ・ストレッチと練習後のアイシングとテーピング・サポーターは引き続き着用してください。

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​たまるやスポーツ鍼灸整骨院

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