脊椎圧迫骨折

脊椎の前方を構成する椎体の骨折のことです。

強力な屈曲力と圧迫力により発生します。椎体の前壁のみに骨折を生じたものなので、脊柱管内への圧迫は生じにくく麻痺は伴わないことが多いです。

画像出典 “現場で役立つスポーツ損傷ガイド-診断、治療、復帰まで-”

【好発部位】

胸腰椎移行部で最も多く発症します。

主な原因は、骨粗鬆症と言われています。骨粗鬆症はホルモンバランスの崩れる閉経後の女性や、年齢や運動、喫煙などの生活習慣にも関わるものです。

骨粗鬆症の場合、尻餅をつく、寝返り、咳、くしゃみなどの軽微な外力で発生します。

高所からの飛び降りで、踵骨骨折と同時に発生することがあります。


スポーツではあまり発生しませんが、タックルを行うラクビー、アメリカンフットボール、高所からの転落の可能性のある乗馬、体操、陸上競技、速い速度で屈曲し衝突したり着地する可能性のあるスキー、自転車競技などで発生することもあります。

画像出典 “公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト③ スポーツ外傷・障害の基礎知識”

【症状】

わずかな運動でも背部に強い疼痛を訴え、特に脊柱を伸展すると疼痛が増強する傾向がみられます。

ときに亀背、凸背を呈し、腹部膨満感を訴えることがあります。

外傷受傷中の下肢の一時的な麻痺や、外傷後に下肢の麻痺やしびれ、筋力低下などの神経症状が出現した場合は、骨片が突出している可能性もあるため医師に相談し、脊髄損傷の除外診断を受ける必要があります。

【診断】

X線側面像で椎体の楔状変形を認められます。

CT・MRI画像で椎体の破壊像が認められます。

【治療】

胸椎において50%以下の椎体の圧潰がある圧迫骨折の場合は、鎮痛薬を用いて疼痛コントロールを行いながら、6〜12週は前屈できないようコルセットを装着し安静にします。

50%以上の椎体の圧潰が認められる圧迫骨折の場合は、手術が必要となることもあります。

後弯形成術、椎体形成術が適応となります。

【競技復帰】

疼痛なしで脊椎の可動域が正常に回復することを目的に、コアの筋力トレーニングや復帰へのコンディショニングを行います。

コンタクトスポーツでなければ、疼痛なく可動域が回復すれば約12週で復帰可能です。

コンタクトスポーツにおいては、再骨折の危険性や、危険性と利益の割合を考慮しながら復帰の時期を決定します。

骨折を繰り返したり、圧潰が進化すると姿勢に変化が生じ、将来的に疼痛の原因となり得るので注意が必要です。

【予防】

骨粗鬆症の場合は骨を丈夫にするための食生活を心がけましょう。

骨の材料であるカルシウムや、骨の代謝を支えるビタミンD、骨の形成に必要なビタミンKなどを取り入れましょう。それと同時に適度な運動を行うことが大切です!

画像出典 “図解でわかる!からだにいい食事と栄養の教科書”

0回の閲覧

​たまるやスポーツ鍼灸整骨院

〒105-0004

​東京都港区新橋1-18-14 

三洋堂ビル本館 7F

TEL : 03-3593-5093  

  • Facebook Social Icon
  • Twitter Social Icon
  • YouTube Social  Icon
  • Instagram Social Icon