足関節捻挫


スポーツの外傷として最も多い、いわゆる「足首の捻挫」です。

内返し捻挫と外返し捻挫があり、圧倒的に内返し捻挫が多いのが特徴です。

A.内反捻挫(外側の捻挫)

①足関節外側靭帯損傷

足関節の底屈・内転・回外強制による足関節外側靭帯の損傷が多数を占める。

足関節外側靭帯の構成

  • 前距腓靭帯(ATFL)←1番損傷が多い

  • 踵腓靭帯(CFL)←しっかり固定しないと不安定性がのこる

  • 後距腓靭帯(PTFL)←なかなか治りにくい。。

前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯の順に断裂していくと考えられています。


           画像出典 ‘標準整形外科 第9版’


Ⅰ度:前距腓靭帯の伸張あるいは、部分断裂

Ⅱ度:前距腓靭帯の完全断裂

Ⅲ度:前距腓・踵腓靭帯損傷および後距腓靭帯短線維の断裂

前距腓靭帯は足関節のみの安定靭帯であるが、踵腓靭帯は足関節と踵骨下関節に跨る靭帯であり、損傷すると踵下関節への障害が波及する場合がある。

症状

外果(外くるぶし)前下方部位を中心に痛み、腫れ、内出血がある、歩行困難な場合もありますグレードⅢの場合など。

陳旧例では、機能的不安定性と呼ばれる足関節の不安定感、外果部痛、反復性の捻挫を伴う症状に訴える後遺症の頻度が高い。

診断

a.徒手的前方引き出し検査

足関節を軽度底屈位として片手で足関節の近位を把持し、もう一方の手で踵を持ってつま先の方向へ押し出すように力を加える。このときに、足関節外側部位から前方に亜脱臼する感覚(エンドポイントの消失)、また軟骨の衝突によって内側に痺れを感じる場合陽性となります。


           画像出典 ‘柔道整復学・実技’


内反ストレスX線検査で距骨傾斜角が7°、前方引き出しストレスX線検査で前方移動距離が5mm以上で不安定性があると判断される。

小児や高齢者では靭帯部分で断裂せず、外くるぶしを骨折を生じることがある。

小児では軟骨成分が多くX線検査で認知可能な骨片が小さく、見逃されることがある。

これは非常に多い問題です。当院では子供の成長障害を起こさないためにも提携病院で精査して頂きます。


治療

Ⅰ度:初期対応、テーピング、積極的な電気治療。週3回ぐらいが目安になります。


Ⅱ度:厚紙副子固定またはギプスシーネ固定、2週間以上の固定が必要です。

Ⅲ度:初期はギプス固定(骨折と同様に)が重要です。捻挫を放置しすると将来、不安定性足関節症になってしまいます。後距腓靭帯損傷も合併しており、強い不安定性がみられた場合、手術も考慮しなくてはなりません。


不安定性がみられる場合はオーダメイドインソールで悪い動きを良い動きに変えていきます。詳しくは→たまるやインソール

https://www.tamaruyainsole.work/


画像出典 ‘アスリートのリハビリテーションとリコンディショニング 下巻 プログラミングの実際と手法の活用-リスクマネジメントに基づいたアプローチ-’


圧痛点は前距腓靭帯よりもやや前下方で、踵骨前方突起付近。

外果と第5中足骨基部を結ぶ線の中点から2横指前方です。




治療


足のアーチをしっかり確保する事が大切です。治療は側靭帯損傷に類似します。 B.外反捻挫(内側の捻挫)

①三角靭帯損傷(内側側副靭帯損傷)

足関節の回内によって生じる。格闘技や芝生の上で行うコンタクトスポーツでみられる。

内側側副靭帯の分類(三角靭帯は大きいため細かく分けます。)

  • 脛舟部

  • 前脛距部

  • 脛踵部

  • 後脛距部

遠位脛腓靭帯損傷を合併し理解している場合は、完全断裂していることが多い。



足関節内果およびその下方に腫脹と、疼痛。荷重、歩行できないことが多い。


診断

a.外反ストレスX線検査

不安定性の診断

b.前方引き出し検査

腫脹と疼痛が強く徒手的に不安定性を確認するのが困難なことが多い。


             画像出典 ‘標準整形外科 第9版’

治療

三角靭帯の部分損傷で遠位脛腓靭帯に損傷のないものはギプス固定。

三角靭帯完全損傷では、遠位脛腓靭帯損傷を伴う場合が多く手術適応。

予防

足関節の柔軟性、インソールを入れて補う。


②脛腓靭帯損傷

足関節の外返しにより背屈強制が加わると生じる。脛腓間が離開する。


症状

足関節の前外側上方に疼痛。

果部骨折や三角骨折に合併、単独損傷は少ない。

治療

外側靭帯損傷に類似します。


③距骨下関節捻挫

距骨下関節を構成するもの

  • 骨間距踵靭帯

  • 外側距踵靭帯

  • 距骨頚靭帯

これらが損傷され不安定症が生じる。

難治することがおおい。

診断

いくつかのストレスX線検査、不安定性、症状、MRI、などを総合的に評価する。

治療

サポーター、テーピング、ギプス固定。軽度のものは外側靭帯損傷に類似しますが重度のものは専門医の判断も必要です。 

たまるやコア

https://www.tamaruyacore.space/

たまるやインソール

https://www.tamaruyainsole.work/


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