大腿骨頭壊死

大腿骨頭壊死症は症候性大腿骨頭壊死症と特発性大腿骨頭壊死症に分類されます。

 症候性大腿骨頭壊死症とは原因が明らかなもので、外傷性と塞栓性にさらに分けれます。

外傷性は大腿骨頚部骨折後に最も多く(次に外傷性股関節脱臼後)、骨折の際の血流途絶によるものです。 



塞栓性(減圧性)は潜函病、ゴーシェ病などが含まれ、潜函病は潜水士などみられる減圧症候群で血中に溶解した気泡の塞栓によって生じ、ゴーシェ病は先天性代謝異常によって引き起こされます。


 そのほかにも、骨盤内悪性腫瘍などでの放射線照射後や大腿骨頭すべり症などの大腿骨近位の手術を行った際の血管損傷で生じることもあります。

 特発性大腿骨頭壊死症は非外傷性に大腿骨頭の無菌性、阻血性の壊死をきたし、大腿骨頭の圧潰変形が生じ、その結果二次性の股関節症にいたる疾患と定義されています。


副腎皮質ステロイド投与歴とアルコール多飲歴が壊死の発生に深く関連しており、ステロイド性は20歳台の女性、アルコール性は40歳台の男性に多いです。


またステロイド性はSLE患者に多く、短期間で大量の投与がなされた例に好発します。アルコール性は1日のアルコール摂取量が日本酒を3合以上、15年間以上の飲酒歴がある人をアルコール性としています。

 特発性大腿骨頭壊死症は約50%で両側に発生し、大半は1年半以内に発生する。特にステロイド性では両側発生率が70%になります。

 症状は股関節痛で発症することが多く、階段や段差を降りる際などの小さなストレスが股関節にかかった時に急性の疼痛が発生します。


この初期疼痛はすでに無症状の壊死が発生している大腿骨に小さな外力が加わって、軟骨下骨層圧潰が生じています。


 しかし、この痛みは2〜3週間で軽快し落ち着くことが多いです。この時、他の膝や殿部に痛みを伴うことがあり、膝や腰の疾患と診断され発見が遅れやすい為、注意が必要です。


関節の制限としては外転、内旋制限が特徴的です。

 検査は基本的に単純X線画像とMR画像が用いられます。特にMR画像は壊死の早期発見・診断に有用です。

 壊死は荷重が掛からなければ2〜3年で修復し、正常の骨組織に戻りますが、日常生活では壊死骨頭に荷重が加わるため、壊死範囲が広いもののほとんどは圧潰をきたします。この圧潰の発生・進行を防止し、同時に関節症の進行も同時に防止することが治療の原則です。

“標準整形外科学 第9版より引用”

 大腿骨頭壊死症では上記のタイプの分類により壊死の範囲を決定しています。

このタイプの分類が治療と予後の予測に重要で、保存療法が適用になるものは壊死の範囲が狭いものや非荷重部に存在する例(typeA)で、日常生活における活動を若干制限し、経過観察を行います。また、反対に壊死の範囲が広いものや荷重部に存在する例(typeB以降)は保存療法の適応はほとんどないです。

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​たまるやスポーツ鍼灸整骨院

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