アキレス腱炎とセイバー病
アキレス腱炎 アキレス腱は下腿三頭筋から踵骨に付着する強靭な腱であり、アキレス腱炎は使い過ぎによるオーバーユース症候群のひとつで、スポーツ障害としては頻度の高いものです。

繰り返しのストレスにより微細な部分断裂や瘢痕化が生じており腱の変性が認められます。 また、アキレス腱へは血液の供給が乏しく充分な栄養を受け取ることができない為、適切な治療を行わないと修復に時間がかかってしまいます。 症状はアキレス腱または、腱の周囲の痛みと腫れ、歩行時やランニング時の痛みが見られます。 基本的には症状が出たら運動を中止し安静を必要とします。
二つ目はセーバー病(シーバー病)についてです。
セーバー病とは10歳前後の男児に多くみられる踵骨の骨端症です。
成長期の子どものかかとの骨の端は骨端核と言い、牽引力や衝撃に弱い部分になります。

その踵骨の骨端核にアキレス腱の持続した牽引力が加わることで、踵骨に循環障害が生じ、壊死を起こしたり骨軟骨炎を発生します。 症状はかかとの軽い腫れや押した痛み、歩行痛を主とします。
歩行痛ではかかとを着くことでの痛みを避けるためにつま先歩きになることもあります。
基本的には運動を中止し安静にしなければならないですが、予後は良好です。